
今週は、北側の調査区である6区のクロボク土層の掘下げを行いました。

6区の西側のクロボク土層の下部から、縄文時代中期の深鉢形土器が横倒しの状態で出土しました。
この土器の出土状況から、クロボク土層の下部に土器が捨てられた時の地表面があったことが考えられます。

6区の南側から、楕円形の土坑が発見されました。土坑内の埋土の中間から、平安時代の茶碗(坏形の赤焼土器)が完形の状態で出土しました。
この土坑は、平安時代のお墓だったのでしょうか?

きれいな青空の中、測量作業の上空に、一筋の飛行機雲が見えます。
梅雨入り前の、貴重な青空かもしれません。

今週も調査区(1区)の面整理からはじめました。

25日(木)に福島県文化振興財団の4名の方々が現場視察にいらっしゃいました。
担当者が調査状況などの説明をしました。

調査区(2区)の遺構検出状況を撮影しました。
写真左上の黒土から土器・石器が多く出土しています。

土坑(SK4)直上から土器が出土しました。

全学年の職業人講話の時間に呼んでもらいました。
遺跡や考古学の仕事に興味をもってもらえたらうれしいです。

くるみを割って縄文風クッキー作り。
粉や塩の量によって味は様々だったようです。

とても暑いなか、みんな全力で火起こしに挑戦しました。
道具を作ってみたい!という声も。

上山南小学校3年生の親子行事で、縄文時代を楽しく体験しながら学んでもらいました。
はじめに国宝「縄文の女神」の紹介動画を上映しました。

親子で勾玉作り体験。うまくできたかな?

続いて火起こし体験。雨降りで湿気が多くてなかなか火が付きにくかったかな?
お父さんたちも夢中になって火起こし中!

弓矢体験。3年生のみなさんには弓が大きくて大変だったかも。でもなかなかの腕前でした!

6区を南側から撮影したものです。3b層はクロボク土という、1万年前以降に形成されたと考えられる、火山灰を母材とした北村山特有の土壌です。遺跡では、低い地形に厚く堆積しているのが確認されました。

6区の3b層上面から、15cm程度の川原石を、径40cmくらいに丸く囲った「石囲い炉」が見つかりました。石が赤く変色していることから、火を受けている可能性が高いのですが、石で囲った内部からは、灰や炭などは出てきませんでした。いったい、なんのために作った「炉」なのでしょうか?

「石囲い炉」の近くで、縄文時代中期の土器が、立ったような状態で発見されました。深鉢形の土器で、「炉」となにか関連があるのでしょうか?

9区の遺構の検出作業が終わり、写真撮影をしました。

9区北部の現在の地割と重なる溝跡を掘り下げました。

断面図作成作業状況です。
半分掘った遺構の断面を観察し、どのようにして埋まったのかを記録します。

M-3区の様子です。土をうすく削って、遺構を探しています。
その途中で、瓦や陶磁器の破片が出土しました。

P-3区では遺構がみえてきました。
遺構の形にそって白い線を引き、目印をつけます。

P-3区の南西で、石組の遺構がみつかりました。
ここから、陶磁器が出土しています。

2区の面整理の様子です。
割りばしを立てた位置から土器・石器が出土しています。

検出した遺構の輪郭を水で溶いた石灰でマーキングしている様子です。

1区(西壁)の堆積状況を作図しました。

6月17日(水)、文化庁から東日本大震災の復興事業に伴う埋蔵文化財発掘調査支援として東北3県に派遣された各県の職員へ、感謝状の贈呈式が行われました。

本センターからは、平成25年度から26年度の2年間、福島県へ派遣していた天本昌希主任調査研究員に感謝状が贈呈されました(写真後列、左から2番目)。
山形県埋蔵文化財センターでは、復興事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査を支援するために、平成25年度から調査職員を派遣しています。
なお今年度は植松専門調査研究員を福島県に派遣しています。

6月5日から山形城三の丸跡第16次調査が始まりました。
まずは調査で使うさまざまな器材を搬入します。

重機で調査区の表土除去を行っています。
土の違いに注意しながら掘り下げます。

表土除去を終えた調査区の壁面を整えています。
この時に瓦や陶磁器片などの遺物が出てくることもあります。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research