山形城三の丸跡第23次(8月1日~5日)


8/3の大雨、山形市内では大きな被害はありませんでしたが、調査区に水が溜まりました。


5区南側の調査も終盤です。ベルトの記録もとったのでどんどん掘り下げました。


5区南側は遺構を完掘し、記録も終了したので全景写真を撮りました。


8/5から、3年ぶりに花笠まつりが開催されました。夕方になると調査区周辺に踊り手さんたちがゾロゾロ集合地点に向かう姿が見られました。


お知らせ:水林下遺跡第3次調査の発掘調査説明会(8月23~25日)

現在発掘調査を進めている水林下遺跡第3次調査について、発掘調査の成果を一般公開いたします。

公開期間:2022年8月23日(火)~25日(木)
公開時間:9:00~16:00(11:45~13:15は昼休みになります)
※雨天の日は一般公開は中止になります。
詳細は下記PDFでご確認ください。
水林下遺跡第3次調査の一般公開について(PDF

見学を希望される場合は下記にご連絡ください
水林下遺跡現場携帯:090-8718-5797

※発掘現場周辺には駐車場はありません。
事務所近くの駐車場をご利用ください。
女鹿集落内への無断駐車はご遠慮ください。

 


お知らせ:鶴ヶ岡城跡第4次調査の発掘調査説明会(8月11日)

8月11日(木)に鶴ヶ岡城跡第4次調査の発掘調査説明会を行います。
街路整備に伴う発掘調査で、調査区は鶴ヶ岡城の二の丸大手前での場所にあたり、調査の結果堀跡や石列が確認されています。

調査説明会案内(PDF
駐車場案内図(PDF

日時:令和4年8月11日(木)山の日 午後15時00分~(雨天決行)
調査遺跡:鶴ヶ岡城跡第4次 発掘調査現場
場所:鶴岡市馬場町5-29【地図

※同日午後13:30から行われる鶴ヶ岡城第3次発掘調査説明会終了後の開会となりますので、開会時間が前後する場合があります。

※駐車場は「鶴岡公園東駐車場(鶴岡市総合保健福祉センターにこ・ふる南側)」をご利用ください
※混雑緩和のため、入場者数に制限を設けるか、参加者を分けての開催となる場合があります。
※申し込みは不要です


鶴ヶ岡城跡第4次(7月25日~29日)


石積み列南側の加工石材について、裏側の小石を除去したところ、釉薬を施した明治時代の瓦片が出土しました。加工石材の多くは背後の奥行きが短く、石垣にみられる石材の扱い方と異なります。


前週の断ち割り調査結果を踏まえ、近代の整地層と馬出(うまだし)に伴う堀跡の堆積層を重機で掘り下げています。堀跡の南側(馬出側)では、上層で崩落石が確認されました。


堀跡の土層断面を記録後、掘り残し部分を除去して崩落石の全容をあらわにしました。南北方向に大ぶりの石が7個ほど並んで出土し、馬出のある南側からではなく西側から落ちたような状況に見えます。


山形城三の丸跡第23次(7月25日~29日)


6区の調査が終了しました。手前(南側)は攪乱を受けてほとんど遺構が残っていませんでしたが、奥側(北側)には近世の大きな掘り込みがあり、瓦や陶磁器の破片が出土しました。


5区南側の調査も佳境に入りました。今週も遺構の精査と記録作業を進めました。


5区南側の石組の井戸跡を掘り下げました。瓦や陶磁器など近世の遺物が出土しています。埋土に鉄の棒を刺して深さを探ると、検出面から2m以上あるようです。


石組み井戸のすぐ隣に、もう一つ井戸跡を検出しました。断面から、井戸の石組を外して埋め戻したようです。


水林下遺跡第3次(7月25日~29日)


先週とはうって変わり、夏空が戻り、厳しい暑さのなかでの作業となりました。C区北では、中央部にある四隅に溝を有する古代の竪穴建物と思われる遺構の精査を行いました。この遺構は、残念ながら後世の耕作地の造成などで、ほとんど壊されていました。


26日には、日本および東アジアの先史考古学・民族考古学・人類環境史をご専門とする東京大学名誉教授の佐藤宏之先生が、調査指導として水林下遺跡にいらっしゃいました。3次調査で出土した台形石器や石斧の破片について、さまざまなご意見をいただきました。


佐藤先生からは、ほかの旧石器時代の遺跡には見られない、遺跡が鳥海山という火山のそばに立地するというユニークなことなどについて、発掘現場の観察を通してお伺いすることができました。


28・29日には、東アジアの先史文化の研究、東アジアの古代都市と仏教寺院の建設計画と思想などをご専門とする、東北学院大学教授の佐川正敏先生が、調査指導にいらっしゃいました。佐川先生からは、旧石器が残された当時の微地形に関することや、縄文時代や古代の遺構に関して、さまざまなご意見を伺うことができました。


佐川先生は、作業員さんと混じりながら、旧石器が出土する地層の掘り下げを行い、水林下遺跡の地層の感触を体験されておりました。


鶴ヶ岡城跡第3次(7月25日~29日)


堀西側の遺構を完掘しました。井戸や溝、土坑等が見つかっています。


先週お伝えした遺構はやはり井戸跡でした。深さ2m以上で、今でも水が湧いています。


溝の底面付近から中世の遺物が出土しました。これまで鶴ヶ岡城跡の南側の地区では中世の遺物が多く見つかっていますが、北側で見つかるのは初めてです。


溝から出土した古瀬戸瓶子(へいし)と青磁碗です。15世紀頃のものです。


夏休みこどもミュージアム『山形のむかし』

夏休みこどもミュージアムを開催します。

山形県内から出土した各時代の遺物を展示します。
またマイギリ・ヒモギリなど様々な火起こしも体験できます。


チラシ(PDF

日時:令和4年8月1日(月)~19日(金)
10時~16時
※土・日・祝日はお休みです。
なおお越しの際は、事前にお問い合わせください。

問い合わせ
(公財)山形県埋蔵文化財センター 総務課企画情報室
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023‐672‐5301 FAX:023‐672‐5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp