野田遺跡・下中瀬遺跡(7月10日~7月14日)


野田遺跡では、調査区西側の微高地部分の面整理を行い、遺構の外縁に白線を引いています。建物の柱穴や溝跡、井戸跡、ゴミ捨て穴と考えられる土坑(どこう)などが集中して発見されています。


調査区東側の低地部との境には、直径1m前後の土坑群が認められる場所があります。土坑からは、廃棄された土器片が多く出土しています。


下中瀬遺跡の調査区中央部では、炭化物を多く含む土坑などが確認されています。土層を観察する部分を残しながら調査しています。


八幡一遺跡第2次(7月10日~7月14日)


今週で重機による作業は終了しました。
今回、5基の井戸跡と近代の溝跡と思われる遺構が見つかりました。


土層の堆積状況を確認するために、調査区壁面をきれいに整えています。


重機で掘った部分をジョレンという土を削る道具を使ってきれいにしていきます。この作業をすることで、遺構の輪郭がはっきりしてきます。


職場体験:上山市キャリアスタートウィーク(7月4日~7月6日)


上山南中学校の生徒さん5名が、3日間の職場体験に来てくれました。
はじめに、上竹野遺跡で採取した土の中から遺物を探す作業を行いました。


分別作業の次は、土器の拓本に挑戦です。弥生土器に画仙紙という専用の和紙を当て、墨を打って表面の文様を写し出していきます。


2日目は羽黒神社西遺跡から出土した縄文土器の接合作業を体験しました。
一面に広がる破片の中から接合する土器を探すのは一苦労ですが、皆さん楽しんで作業をしてくれました。


体験の締めくくりは勾玉作りです。
硬い琥珀を頑張って削り、自分だけの特製勾玉を作りました。


山形城三の丸跡第20次(7月3日~7月7日)


表土除去を終えて、陶磁器類を多く含んだ層が出てきました。
遺物を壊してしまわないよう、手作業で掘り下げていきます。


遺構検出を終えて、撮影の準備です。
遺物と炭化物を多く含んだ層の下に河川の堆積土と思われる層があり、その下から遺構が見つかりました。

 


野田遺跡・下中瀬遺跡(7月3日~7月7日)


野田遺跡の様子です。今週初めの豪雨のため、週初めは排水作業と土留め作業に追われました。


遺構検出と白線引き作業を行いました。来週も雨の予報があるため、遺構の外縁に石灰で白線を引き、遺構の輪郭線が消えないようにしました。


県内市町村の埋蔵文化財担当者研修会が野田遺跡で開催されました。遺跡の分布調査のほか、発掘調査での面整理や遺構の記録など、一連の作業の研修が行われました。


八幡一遺跡第2次(7月3日~7月7日)


今週から八幡一遺跡の調査を開始しました。
今回の調査区は、3年前に調査した場所に隣接した部分となります。
重機で地山が出るまで土を削っていきます。


周辺には水田や畑のための水路があるため、調査区に溝を掘って水はけを良くする工夫をします。


写真中央の黒い丸に見える部分は井戸跡と思われます。
前回の調査でも井戸が確認されており、かなりの深さになると予想されます。


八幡西遺跡第2次(7月3日~7月7日)


7月は初日から2日連続の雨休み。週の半ばにようやく作業開始。
まずは排水作業からです。


1枚目の写真の排水後に仕上げた、竪穴遺構の土層断面です。
底面で平安時代の土師器や須恵器が出土しました。


そのアップの写真です。土層の構成物の種類や粒子がふぞろいで、
人為的に埋め立てた堆積層の特徴がよく表れています。


夏休み特別企画:子どもミュージアム『やまがたの昔むかし2』

(公財)山形県埋蔵文化財センターでは、夏休み期間中に体験活動を含めた特別企画を開催します。
主にお子さんが対象ですが、大人の方だけでも大歓迎です。


リーフレット(PDF

期日:平成29年7月18日(火)~8月18日(金)
祝日はお休みです。】
時間:午前9時~午後4時
会場:(公財)山形県埋蔵文化財センター


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research