「2012(H24)年度」カテゴリーアーカイブ

馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(7月23日~27日)


今回の調査区の基準点測量を行いました。
測量は、業務委託した専門の業者によって行われ、
今回打設した杭は、調査区の場所を示すグリッド(杭)の基準となる重要な杭となります。


前回お伝えした黒色土の範囲を掘り下げたところ、調査担当者が思っていたよりも、随分と浅いことがわかりました。
ただ、黒色土の下層から溝状の遺構や柱穴が多く検出されました。
写真は、土層の断面の写真を撮っているところです。
この写真からも、黒色土の堆積は浅いことがわかります。


また、今週は、今回の調査区で検出された遺構に番号を付け、遺構台帳に登録を行いました。
今回の調査区からは、7月27日現在で、竪穴住居跡や溝跡、柱穴跡など、約650の遺構が検出されています。


森の原遺跡3次(7月23日~27日)


1区の地層の重なり方を調べるために、調査区の西壁に沿ってトレンチを掘りました。
南側は、10世紀以降とみられる川が流れていることがわかりました。


1区の南側の川跡の隣を薄くけずっていくと、土器片などが出てきました。


1区の土器片が出てきたところの近くから、壊れた磨製石斧とみられる遺物が出てきました。


1区の写真です。
この調査区からは、過去に川が流れていたり、水田を作るときに大きく掘り込まれていたりしていたことがわかりました。
遺物が出てきたところは、それらの影響が少なかったところでした。


田向2遺跡2次(7月23日~27日)


午後から行われる説明会に向けて、準備を行いました。


25日午後2時から発掘調査説明会を行いました。
一時は、雨の心配もありましたが、無事行うことができました。
写真は遺構説明の様子です。


出土遺物の説明の様子です。
平日でしたが、28名の方に来ていただきました。
ありがとうございました。


掘立柱建物跡(SB25)の平面図作成を行いました。


清水西遺跡(7月23日~27日)


トータルステーションという計測用の機械で、遺物の出土した場所のデータをとります。


これまでより深い面から出土した石器です。
記録やデータをとるまでこのままです。


根の跡が黒く残っています。
このような後世に混ぜ合わされた土層を「攪乱(かくらん)層」と呼んだりします。


八反遺跡2次(7月23日~27日)


7月2日の週に紹介した、同じ種類とみられる石が東西一直線上に並んでいる遺構です。
拡張してみると、約15mもの長さにのびているようでした。


石器の種類の一つ、くぼみ石が見つかりました。
どんなことに使われたのでしょうか。


ラジコンヘリによる空中写真撮影を行うため、調査区(B区)の面整理を行い、当日に備えました。


蝉田遺跡(7月23日~27日)


調査区北東部分の遺構検出作業を行っています。
比較的地形が高く、遺構・遺物が多く見つかっています。


以前ご紹介した土坑の北側(写真では上)に、同じように土器の破片と火山灰がはいった遺構(SK1)が見つかりました。
東西約1.6m、南北約8mのとても大きな遺構です。


大型の土坑(SK1)の上面には、平安時代頃の土器(土師器・須恵器)が壊れた状態でたくさんみつかっています。
素材がやわらかい竹材のヘラで土器を傷つけないよう土を取ります。


山形城三の丸跡12次(7月23日~27日)


炭化物を含む範囲に十字ベルトを設定し、掘り下げました。
すり鉢状に深くなったので、作業を手分けして進めました。


図面作成にも慣れ、記録作業も順調に進みました。
来週中に西区の調査を終了する予定です。


東調査区の表土剥ぎに先駆け、一部にトレンチを掘り始めました。
コンクリート下の表土は非常に固く、難儀しています。


蔵増宮田遺跡(7月23日~27日)


A区中央にある、川跡の調査に取り掛かりました。
西の川(SG1)は比較的浅く、川辺部分に沿って土器が出土しています。


隣接する東側の川(SG2)のトレンチは、かなりの深さとなりました。
川底の砂層から流木や遺物が出土しています。


土師器の甕(かめ)も、出土しました。


流木の下から、棒状の木に樹皮の紐が巻かれた木製品も出土しました。
なんの用途で使われていたものでしょうか。


山形城三の丸跡10次(7月23日~27日)


最終週ということで、上空から調査区の全景を撮影しました。


三の丸10次の調査区と国史跡三の丸土塁跡(写真奥の森)を一緒に写した写真です。
10次調査区と土塁跡の間に十日町口の城門があったとされています。


最後に、堀の掘方を確認するために、石敷きをはずして地山層まで掘り下げました。


三の丸10次調査の参加者で記念撮影をしました。
みなさん、大変な調査本当にお疲れ様でした。