先週に引き続き、新しい調査区の表土を、重機を使って掘削しました。
遺構や遺物が検出できる層まで、慎重に掘り下げていきます。
重機による表土の掘削が終わった場所から、ジョレンを使って面整理を行いました。
今週から村山市土生田の森の原遺跡第3次発掘調査がはじまりました。
今年度の調査はインターチェンジをつくる予定地の調査で、調査区はH22~23年度調査の隣接地になります。
写真は、発掘するための器材をプレハブ内に入れている様子です。
調査に先立って、プレハブ内で開始式が行われました。
合わせて、オリエンテーションも行い、調査の流れや安全事項などを、
調査員と作業員ともに確認し合いました。
水糸(高さの基準を示す糸)を水平に張り、断面図を書きます。
傾斜があるため、水糸の高さもかなり高くなります。
表土から出土した石刃です。
切れ味はかなり鋭いそうです。
北側斜面の表土除去を行ったところです。
桑の株がたくさん顔を出しています。
A区の東西にのびる溝跡の東側から、完全な形のまま残った「かわらけ」が見つかりました。
「かわらけ」とは釉(うわぐすり)をかけていない皿の形をした素焼きの土器をいいます。
B区からもA区と同じように、集石がたくさん見られます。
写真は同じ種類とみられる石が、東西の一直線上に並んでいる様子です。
先程の集石のすぐ東側からは、やはり同じ種類の石が一面に敷き詰められている遺構が見つかっています。
調査区(3区)西側の掘立柱建物(SB36)の撮影準備の様子です。
調査区(3区)の掘立柱建物の完掘写真を撮影しました。
調査区(4区)の溝(SD60)から内外面黒色処理された坏が出土しました。
時期は10世紀代と考えられます。
今週も、地道に「掘る・削る」遺構検出作業を行っています。
少しずつ遺跡の様子が見えてきます。
柱を規則的に立てならべた掘立柱(ほったてはしら)建物の痕跡がみつかりました。
9本の柱で建てられ、縦横ともに約3mで比較的小型の建物です。
倉庫として利用されていたのでしょうか?
江戸時代頃と思われる煙管(きせる)の吸口(すいくち)が見つかりました。
煙管はたばこを吸う道具で、吸口は口にふくむ部分(細い方)になります。
今週は、調査区全体の検出状況の写真撮影に向けて、作業を進めました。
写真の黒土部分は河川の跡です。
B区の全体写真を撮影しました。
西側(写真手前)に住居とみられる遺構が確認できます。
先週までのトレンチ調査により、西側の遺構確認面の多くは削平されていることがわかりました。
東側は遺構が確認できると考えられる層まで、再び重機で掘り下げました。
土を丁寧に削り、遺構を探しています。
基本層序の断面図を作成しました。
普段何気なく暮らしている地面の下に、その土地の成り立ちが隠れているんですね。
D-1区西部の竪穴住居跡の調査に着手しました。
十字のベルトを残して、土の様子を確認しながら慎重に掘り下げます。
D-1区の竪穴住居跡西側にある、大型建物跡と思われる柱穴です。
底にはいずれも直径約1mでそれぞれに50~60cm大の礎石があります。
C-1区では先週掘り下げた土坑をさらに掘り下げました。
現れた石の列の下にまだ石があります。
先週も悪天候で足元がぬかるむなか、ベルト部分の掘り下げを行いました。
堀底から30cm程度上の層から、陶磁器や木製品が出土しました。
堀の中層あたりから、文字の書かれた石が出土しました。
何のために書かれていたのでしょうか?
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research