水林下遺跡第2次(10月4日~8日)


C区北側の遺構検出が終わったので、ドローンを用いて調査区全体の俯瞰撮影をしました。


C区北側は耕作するために削平された部分がありますが、古代の住居跡と思われる遺構や、縄文時代中期頃の大きな土坑などが発見されました。

C区東側の旧石器の調査を続けて行いました。茶色粘土の土である火山灰由来のローム層を掘り下げると、珪質頁岩や玉髄といった石材を素材にした石器が出土しました。中には、1cmにも満たない小さな破片も出てきました。そのような小さな石器をも見つけるよう、丁寧に細かくローム層を掘り下げていきます。


山形城三の丸跡第22次(10月4日~8日)


4区で遺構検出を行いました。中央付近に大きな竪穴建物が確認されました。複数の竪穴建物が重複している可能性もあります。今後の調査で確認します。


2区南側では古代の遺構を検出しました。近世の遺構によって壊されており、分かりづらい部分もありましたが、2棟の竪穴建物を確認することができました。


水林下遺跡第2次(9月27日~10月1日)


先週に引き続き、C区北側の面整理を行いました。


C区北側の東端では、縄文時代中期頃のものと考えられる土器が出土する大型の土坑が発見されました。


C区北側では、多数のピットとともに、古代の住居跡やその可能性がある遺構、縄文時代の大型の土坑の可能性がある遺構が発見されました。


山形城三の丸跡第22次(9月26日~10月1日)


今週は3区を中心に作業を進め、調査を終了しました。3区北側では平安時代の竪穴住居や近世の井戸跡と考えられる遺構が見つかりました。


3区南側では、北側の半分以上が現代の開発により遺構が無くなっていました。その中でも、遺構底面に石敷きを行った遺構(写真下中央左側)などが見つかりました。


3区の調査が終了したのに伴い、3区の埋め戻しと新しい調査区である4区の表土除去を重機で行いました。次週からは2区の南側調査区と4区を並行して調査していきます。


『考古学お仕事体験』を開催します!(11月7日)

11月7日(日)に『考古学お仕事体験』を開催します。

山形埋文センターで実際に行っている考古学の整理作業を体験してみませんか?
あなたも一日考古学者に!!

チラシPDF

日時:令和3年11月7日(日)
⓵9:30~11:30 ⓶13:00~15:00
対象:県内在住の小学生以上(小学校低学年は保護者同伴)
定員:各15名 ※先着順
参加費:無料
申込方法:講座名と参加者の【氏名・年齢・郵便番号・住所・電 話番号】を明記し、電話・FAX・Eメールのいずれかの方法でお申込み下さい。
締め切り:10月29日(金)必着 ※定員に達し次第締め切ります

問い合わせ・申し込み先
(公財)山形県埋蔵文化財センター 総務課企画担当
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023‐672‐5301 FAX:023‐672‐5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp


水林下遺跡第2次(9月21日~22日)


C区北側の表土掘削が終わrりました、遺構が残されていないか、地表面を薄く削って色や土質の違いを調べました。


C区北側は、おそらく戦後直後に行われた開墾によって削られてしまった部分が多いようですが、一部に古代の土器が出土する溝や火を焚いた焼土遺構などが確認されました。


山形城三の丸跡第22次(9月21日~22日)


今週も2区と3区に分かれて作業を行いました。3区では引き続き竪穴住居の掘り下げを行い、床面を確認しました。


2区では近世の遺構の調査がほぼ完了しました。今後は下層の古代の遺構について調査していきます。掘り下げに伴って少しずつ古代の遺構が見えてきています。


山形城三の丸跡第22次(9月13日~17日)


3区で検出した竪穴住居と考えられる遺構の掘り下げを開始しました。出土した遺物から平安時代の遺構であることが分かりました。


2区では大型の土坑を完掘しました。近世に埋められたと考えられます。2区は近世と奈良・平安時代の遺構が重なり合っています。どちらの時代においても利用しやすい場所であったといえます。


水林下遺跡第2次(9月13日~17日)


先週よりC区の北側の表土掘削が始まりました。


バックホーによるC区北側の表土掘削の合間、旧石器出土予想範囲について鎌で少しずつ削りながら、ローム層の掘り下げを行いました。


ローム層からは、いまのところ10数点の石器が出土しました。


C区北側のバックホーで表土を除去した範囲に残る杉などの切り株を,、遺構確認面が乱れないように人力で取り除きました。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research